振り被る生徒会長の肘から先が見えないほどの

高速的な殴打で

僕の頭から血が飛び散り意識が飛び散り

暗い世界へホールインワン

そういえば会長が使ってたのはゴルフクラブでした




「…高屋敷君……高屋敷君!!」
「…」
「やれやれ、よ…っと!(ベグジョ!!)
ヒガあ!!…はっ!?あ、悪魔?!大変だ僕地獄に落ちた!!」
「相も変わらず失礼な子です、頭が悪い所は死んでも治らないのですねぇ」
「いたたたいたいイタい!!ごめんなさい!!ってえ?死んだ?
「流石我が学院の生徒会長です、仮死状態に貶めた後蘇生の時間まで操るとはねえ〜」
なんの技ですかそれ!?
「いやいやまあまあ…生きて競技を終えられたんですから良いではありませんか」
「や、死んでるし」
「さあ、閉会式に急ぎましょう?いつまでも転がっていては分別されてリサイクルですよ」
「なにに利用されるの?」
「…」
「ねえ、なにに利用されるの?」



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閉会式に殆ど生徒が居なかったのが気になるんですけど

きっとみんなお手洗いにでも行ってるんだと思います

足を洗ってる人はいないと思います

今年も先生チームの圧勝でした

賞品を貰ってたので、安西センセに分けて貰おうと思います


ところで、僕、家に帰ってから体育祭のこと思い出そうとしたんですけど

どうしても思い出せないんです

思い出そうとすると頭が凄く痛い

どうしてだろう?


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「…ご苦労様でした、会長君。本当に君はよく動いてくれますねえ〜…」
『お褒めに預かって光栄です、安西先生。これも学校の為ですので』
「ですが、君が余りにテキパキ物事を進めるものですから、残酷描写が希薄でしたよ?もったいないですねえ」
『申し訳ありません、安西先生。以後気を付けます』
「まあ、そんなに気にするほどではありませんでしたが」
『そうでしたか。…高屋敷君の事ですが、あれで良かったのですか?』
「…あの子に手を汚してもらっては困るのですよ…血に汚れられては、使えなくなる」
『計画の首尾は順調なのですか?』
「今の所は」
『そうですか』
「他の生徒の管理は任せます。…頼りにしていますよ、会長君?」
『はい、安西先生。総ては我が【私立挫賂眼学院高等学校】の為に』


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