「…さて…そろそろ高屋敷君の参加する競技の時間が近づいてきましたねえ。最期の言葉は、もう決めてありますか?」
死にたくない!!
「残念ながら」
「どうしてこんな事になったんだろ…いつからこんな人生になったんだろ」
「ふふっせいぜい踊りなさい高屋敷くん。私の手の上で…ね☆」
「僕は弥勒菩薩の手の上で終わるような孫悟空人生イヤです!」
「それとも私の上で踊りますか?腰を振って」
「ああこのセクハラ教師!教育に携わってるとは思えないね!!」
「まあそれはさて置き、そろそろ本当に準備をしなさい高屋敷君?いい加減体育祭長引いてるんですよ…」
「え?長引いてるって…タイムスケジュールは予定通りですよー?」
「そっちじゃないのですよ。ああもう本当に長いです、早く行きなさいな」
「?はーい」



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そんな訳で最終競技の障害物競走が開始です

ホントはこの後に全校リレーがあったんだけど

予想以上に死人が多かったので

コレで最後になったみたいです

最期にならないようがんばります



「…最後だけあって、生き残り生徒も強そうな人ばっかりー…軽く死ねるよー」

(「頑張って下さいなー高屋敷くーん!」)

「あ、安西先生…うん、それなりにがんばってみますよぅー!!」

(「その意気ですよー!初めで死んではつまりませんからねえー!!」)

「うわあもう死んだら絶対呪い殺してやりますからねー!!!」


『残念だけど高屋敷君、安西先生には通じないと思ってた方がいいよ』
「え、生徒会長?!か…会長も出るんですかー…」
『うん』
「あれ?じゃあ…代わりの腕って、生徒会長の事だったんですか?」
「うん、俺が安西先生の代わりにね。随分光栄な事だよ、頑張らないと」
「…あの、前から思ってたんですけどー、会長の安西先生と校長先生に対する絶対的な忠誠心はなんなんですか?まさか誑かされたんじゃ…」
『うん、それもあるかもね』
「えええ!!?やっぱり!!
『いや、冗談だったんだけど…やっぱりってなんだい?』
「あ、ごめんなさい。ただちょっとそれくらい盲目的かなって」
『そうかな?』


[…障害物競走を開始します…速やかに開始位置に…]


「ぎゃぅ…もう始まっちゃった。あの、生徒会長、なんか生き残りのアドバイスとかありませんかー?」
『うーん…そう言われると難しいけど……自己犠牲精神を捨てる。かな』
世の中ってそんなせちがらいんですかカイチョー!?
『あ、始まるよ高屋敷君』

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