お昼ごはんの時間も終わり

次の競技の準備が始まりました

午後の部最初は騎馬戦みたいです


【見ろ安西教員、生徒達が泣き、叫び、許しを乞うて逃げ惑う姿を】
「ええ学校長、とてもよく見えます」
「…(相変わらず怖い学校…)」
【特に何の感慨もないな】
「全くです」
それはそれで!!
「いやですねぇ高屋敷君、ここは笑うところですよ」
「まるで笑えねえよ!!」
【では、私は本部に戻るか…逃げるんじゃないぞ高屋敷君】
「お疲れ様です学校長。頑張って下さいな」





「ううう…校長センセにまで釘を刺された…なんでわざわざ死地に赴かなきゃなんないのー?」
「それは良いのですけれど、さっきから言おうと思っていましたが…高屋敷君、はみパンしてますよ」
「うあ!?も、もっと早く言ってくださいよー!!」
「今日はトランクスではないのですねえ」
「当たり前だよ。はみパンにも程があるじゃん」
「ですが、まだ死ぬと決まった訳では無いでしょう?高屋敷君」
「決まってるよ!安西先生が出る時点で死ぬの決定だよ!!どうせ出るんでしょ障害物競走?!」
「いえいえそれが、少々事情がありまして出場出来ないのですよ。残念ですねえ…」
「え!?やっt…いややってないやってない!!すごく残念ですー!!」
「…。ま、代わりの腕は用意してあります、慢心は良くありませんよ」
「え?代わりって…誰」
「それは競技が始まってからのお楽しみ。ですよ☆」
「こわい!星が恐いですよう安西先生!!」
「怯えなさい高屋敷君、それが私の楽しみなのですからねぇ〜」
「なんてアナキストな人なんだ…どうして教師なんてやってんだろ」
「君の頭が悪い理由と一緒で、私には解りませんね」
「…先生、僕のこと嫌いでしょ?」
「塩ラーメンよりかは好きですよ」
「先生にとっての塩ラーメンのランクがわからないよ?!」
「私もそんなくだらない事考えた事無いですねえ」
「なら言わないでよー!!」
「ふふっ、蔑まれるというのはどんな気分ですか?」
「生まれて来なければ、こんな辱めを受けずにすんだのに」
「まだまだ序の口ですよ高屋敷君。ちょっと向こうの暗がりに行きませんか?」
「ぎゃああー!!いやです野外はイヤぁー!!
「野外でなければ良いのですか?」
いやそういう意味じゃない!!うわあああ体育館倉庫もいやですーーーー!!!








欺瞞なのは解かっているのだけど

いつも通りに安西先生と下らない掛け合いをしているのは

目の前に広がる血飛沫から目を背けるためなんです

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