「すみません学校長、お待たせしてしまいまして」
【いやなに、私も今終わった所だからな】
「おや、今年も愛妻弁当ですねえ。高屋敷君はお母様ですか…羨ましい限りです」
「そっかセンセって自分で作ってるんですもんね。でも今の僕にはなに食べても血の味しかしないです」
【去年と同じだな】
「わあ、安西先生のお弁当美味しそうですねー!!なにで出来てるんですか?」
「おやおや、そんなにお弁当の具材になりたいですか」
「えええ人肉!?!」
「ヤギですよ」
「またサイコネタ!?」
【ところで安西教員、お前のスピーチは何処まで開けっ広げなんだ】
「別に良いではありませんか。大体、学校長のスピーチは去年と同じだったでしょう」
【面倒でな。…大体高屋敷君、君も何だね?そんな風俗店の様な格好で】
「え、別にそんなつもりじゃ…」
「そうですよ高屋敷君、この前も不必要にヒラヒラの付いたスカートなんか履いていたから男子生徒に詰め寄られていたではありませんか」
「み!見てたんなら助けてくださいよ!!って言うかあれはセンセが着せたんだよ!?
「え?ですが高屋敷君、泣きながら全員殴り倒していたではありませんか」
「そりゃそうですけど!!怖かったんですよ全員体育会系だったんですからー!」
【…(聡美、高屋敷君は意外と強いのか?)】
「(え?ああハイ、虐めているうちに自然と…)」
【(不味いな…)】
「(まあ、強いといっても所詮高屋敷君ですから)」
「ちょっとー!なにコソコソ話してるんですかー?!」
「ははは、いやいや。何でもありませんよ☆」
【ははは、何でもない何でもない……高屋敷君、次は何の競技に出るんだね?】
「…(話逸らした)んーと、障害物競走ですよ」
「ああ、あの、殺戮のですか」
「球技メインとか言っといて、しっかり殺し合いも入れてるじゃん」
【まあそれが目的だからな…】
ええ?!
「ひ、氷室さん!」
【ぐ…いやいや何でもないぞ高屋敷君】
「ウソだー!!何ですか目的って!?ねえなんなんですかー?!」
【はははは、何でもない何でもない】
「歌でも歌いましょうか」
「なんでだよ!?ねえ何の目的!?ねえ!ねえったら!!」
全てのー光はー燃え尽きー
絶望だけが振りそーそぐー…
煮ーえ滾るうーみとー焼けーる大地をー
無数ーのーしかーばねーが埋めー尽くすー
「しかも何でその選曲!!?もういやおうちに帰してぇーーー!!!
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