体育館に響き渡る骨の折れる音
肉に叩きつけられる音
慈悲を乞う叫び
断末魔
僕の脳ミソが、思い出すなと叫ぶので
薄ぼんやりとしか思い出せないのですけれど
そんな試合も僕のチームが負けで終わり
後に残ったのは、級友達の死体
…
僕も一緒に、死んでしまえればよかったのに
「いやあ、残念でしたねえ高屋敷君。やはり三年生の威厳というものでしょうか」
「…借りたCD……返してなかったのに」
「それにしても小さいという事は得ですねえ〜、ボール一つも当たっていなかったではありませんか」
「僕を庇って…宮橋が……」
「返事なさい?高屋敷君」
「っ?!……は、はい…」
「ああ、良い子ですねえ高屋敷君。…それにしても、今回は骨ばかりで内臓に被害が及びませんねえ〜」
「ふふふ!去年と同じ僕と思ったらダメですよぅ!!なんと今回はお腹に鉄板を仕込んでるんです、これで内蔵は潰れなオグふッ!?!」
「いけませんねえ高屋敷君、小細工は見苦しいですよ?」
「あ……ガホアァッッ!!おぇ…ど、して…素手でっ…15mm装甲を破れるんで…ぅおぐええぇぇぇえ!!」
「おやおや、そんなに血反吐をビチャビチャと吐き散らかして…お行儀が悪いですねぇ〜」
「胃が…胃袋が破裂した…」
「じゃ、お弁当にしましょうか☆」
「破裂したって言ってるのに!?放してくださっ…いやあ救急車ぁーーー!!!」
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