(「えー…皆さん、今日は絶好の体育祭日和ですね。せいぜい頑張って下さいな

さて、それじゃあ御題目唱えさせてもらいましょうか…大会全体のルールを説明しますね

今年も例年通り各学年+教員チームの4チーム対抗戦です、皆さん、遠慮は要りませんよ?殺す気で頑張りましょう。自分以外は全員、敵ですよ!!


…勝敗の着け方ですが、1・2・3位までは順に5.3.1点が入る点数制です
団体制の競技では一番生き残りの多かったチームのみに点が入ります
が、殺し方の…いえ、敵の倒し方が上手い生徒がいた場合、その生徒のチームに特別点が入ります
この審査の基準には学校長先生に独断と偏見で決定して頂くことになっています


…大まかに言えばこんな所ですね
まあ、今後ネタに生かす予定は有りませんので忘れて下さって結構です


では皆さん、死に物狂いでいきましょう。人は踏み台にするものですよ」)





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「…ぐす」
「どうしたのです高屋敷君…開始直後から泣き出したりして?泣き落としは通じませんよ?」
「だって、だって、去年よりなんか黒くなってるんだもん…ひっく…」
「何をひんひん泣いているのです、涙は男を落とす時の為にとっておきなさい」
「一生来ないよそんな時は!!」
「高屋敷君、一人殺すも二人殺すも同じ。と言うのは間違いでしてねぇ…正確に言うと、二人殺すも三人殺すも同じ。が正しいのですよ。……ところで、私が今まで何人殺したか知っていますか?」
「し…しりません」
「今一人増やしたところで、全然変わりは無いのですけれど…ねえ」
ひいいいぃ!!ごめんなさいちゃんと参加しますからぁー!!」


〔第一競技、サッカーを始めます…参加する生徒は…〕


「おや、そうこう言っているうちに開始時間ですよ。…君は出る競技でしたか?」
「サッカーですか?違うです」
「そうでしたか。ところでサッカーの起源を知っていますか?」
「え?ううん。知らないですよう」
「サッカーとは元々原住民の戦いが終わった後に催される儀式でしてねえ、負けた側の代表者の首を蹴り合い、侮蔑の表れとしていたのです。今のそれは文化的になったものですね〜」
「………それホント?」
「ええ」
「なんかちょっと嘘くさくない?」
「まあまあそんな事どうだって良いじゃありませんか。ほら、そろそろ試合開始みたいですねえ〜」
「あ、ホントだ……ねえ、先生…どうして審判がクックリ刀持ってるの…?」
「…落ちた瞬間が、開始の瞬間ですよ」
「……なにが、落ちたら?」
「さあ?…っと無線無線…ああ、ありましたね………あ、坂倉先生ですか?安西です、背番号8をお願いします」



(『…え?ちょ…え?俺!?俺が球?!いや待ってくださ俺主力なんで…ギャアアアアアアアァア!!!?(ドギャゴキザシュゥウ!!)』)



うぎゃゃあああアアァァぁぁ!?!半ば予想してたけど人がっ!首がっ!!蹴り回されて!!!
「あまり跳ねませんねえ〜」
「いやいやいやああぁーー!!人体が蹴り飛ばされる音なんて聞きたくないのー!!!」
「あはは、そうはいきませんよ高屋敷君」
「?!やっ…放して…なに?なんで耳ふさいじゃダメなのっ!?」
「はい暴れない暴れない……ふふ…その御綺麗な脳髄に浸み込ませなさい?人の叫びを、苦しみを…肺の腑から送られない息の代わりに、最期の歪んだ顔と受ける打撃で世を呪う声を……ね」
「ひっ…い…アアああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーー!!?!?


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