ガララ



「センセこんにちわー♪」
「…あー、チェンジ」
チェンジって!?穢れない学び舎でチェンジって言ったこの人!!」
「顔が好みで無いので…すみません」
「いや、教師が不健全な発言をした事に謝ってください」
「ん?チェンジは無しなのですか?サービス悪いですねえ…」
「無しだよ!代わりなんていないよ!!」
「じゃあ服を脱いでそこのベッドに
「寝るかバカ!!相も変わらずセクハラ三昧か変態教師!女装癖教師!!」
「ははは、全然応えませんね〜…悪口が下手ですねえこの穀潰しの無能野郎、口減らしを知ってますか?
「あうう…」
「まあ良いですよ。可愛ければご飯が貰えますからねぇ、ほらもう男の子とは思えないほどプリプリしていて」
「臀部を揉むなよ!ストレートなセクハラしやがって!!」
「臀部とは古めかしい…ですが高屋敷君、胸部は貧乳…いえ虚乳ですねぇ」
「当たり前だよ!!ペタペタしないでください」
「面白みの無い胸ですね、豊胸手術の日取りはいつです?」
「………い」
「うん?」
いい加減にしろおおおおぉぉぉーーーー!!!
「!?」
「僕がいつまでも甘んじていると思ったら大間違いだ!!僕は…僕は今日こそ貴様を倒す!!安西先生、あなたの悪行もここまでだ……僕は今こそ総ての力を解放する……あなたを地獄に落とす為に!!
「ほぉ〜…これはまた勇ましい事で。ふふふ…ああ恐い恐い。……まさか若さが武器だとか、言うつもりではありませんよねぇ高屋敷君?」
「余裕ぶっていられるのも今の内だけ…」

(ズドシュッ!!)

「っ!?」
「安西先生、僕だって少しは感謝してるんです。あなたのお陰で、僕はこんなに力を手に入れられたんだから」
「……ふふっ、なかなかやりますねぇ高屋敷君。これが十代の若さですか」
「古い悪徳の時代は終わるんです安西先生。…これからは新しい正義の時代。あなたの死を持って始まるんだ」
「おやおや一丁前に…良いですねえ若さ故の革命心……ふふ…ですが高屋敷君…」
「なに?」
「若いとは、幼いと同意味なのですよっ…と!!」
!?!


(ズガガァォォオオオオン!!)


「………く…お得意の黒魔法、か…ふん、狙い損ねたんですか?もう随分ご老体みたいですね。今の僕ならこの程度、無駄な動作無く紙一重で、簡単に避けられるんだから」
「狙い損ねた?ふふふ、違いますねえ…“狙った”のですよ?…君が避ける事も、どう避けるかも、掠るように放ったのも……ね」
「……地に落ちたもんですね、いまさら言い訳?」
「ふっ…良いでしょう、年季の差というものを見せてあげますよ」
「それはどーも」
「とはいえ、君の武器はサバイバルナイフ…少しリーチに差がありすぎますねぇ?」
「だからなんなの?」
「ハンデをあげましょうと言っているのです。私は魔術を使いません、武器もね」
「なっ…!!素手でやろうってんですか!?」
「ふふっ…ええ、そうですよ」
「こっの…馬鹿にして!!」
「馬鹿にしてなどいませんよ?ただ、勝負は不利なほど面白い。そうは思いませんか?」
「……負けた時の言い訳にしようってんじゃ、ないですよね」
「そんな無粋はしませんねえ〜……さあ、来なさい高屋敷君。己の無力を思い知れば良い!!
っおおぉぉぉおおおおおおおおおおーーーー!!斬技血煙殺人事件!!死ねぇええええええええ!!



(ザグシュッ!!ズドババババシュッ!ドグチュブシュウウウゥゥゥ……!!!)



「ちぇ…逃げないで下さいよ。…当たんないじゃん」
「…んー…良い攻撃です高屋敷君。…私に手傷を負わせるとは、ねぇ………ですが」
「?!!…っ…(体が…動かない!?)」
「やはり、この程度でしたか」
「くそぉっ!!なにをした?!!」
「まるで蛇に睨まれた蛙ですねえ高屋敷君。殺気だけで、動けないのですか?」
「ッの…!!動…っけ!!ちくしょう、貴様殺してやる!!
「あっはは!!…命乞いをして御覧なさいな、高屋敷君。私は心が広いですから、…許してあげますよ?」
「誰がっ…!」
「…それはそれは、残念ですね。…体技、臓腑渥壊…っと」




(ドゴス!!ドチャドドドズガガガガガベゴグキュガガンッ…!!)




ぐぎゃあああぁぁぁアアああっっ!!!!
「おやおや…はは、痛いですか高屋敷君?」
「あ…ぐぅっ…さすが安西先生、でもこれだけでは僕は……いたっ!?ちょっ…あだ!!や、まってくださ…いたあ!!?やっ…やめて、うぎゃあー!!!












「あーん!!安西センセが本気でぶったぁー!もうセンセの馬鹿ー!ヒドイですよぉ!!」
「自分から言い出した事ではありませんか…なぜ私が責められなければ?」
「大人気ないですもん!!」
「ああはいはい…ま、コレで力の差もといキャラの差が解かったでしょう。もうやってはいけませんよ?」
「むぅ……僕もカッコいい役やりたーい」
「あれが格好良いのかは、私には良く解かりませんが…」
「ねえ、じゃあ僕はどんな役すればいいんですかー?」
「んー…被害者?」
いや死にたくないよ?!

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