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 ガララ 
 
「こんにちわー。あれ?めずらしー、煙草なんて吸ってるんですかセンセ?」 
「さっき学校長が吸っていたので、美味しそうですねと言ったらそのままくれたのです」 
「…吸ってたやつを?」 
「ええ」 
「それ、もう身内の情じゃないね。…ってうあ危な!?!」 
「…ん?」 
「うおーい!なにきょとんとしてんですか?!根性焼きしようとしといて!!」 
「おかしいですねえ…なんだか手が無意識に……」 
「無意識で生涯引きずる怪我を負わされそうになった!!」 
「いやぁすみません高屋敷君、お嫁に行けなくなってしまいますものねぇ」 
「そこは心配して無いよ?!」 
「まあまあ、本当にすみませんでした。さ、お茶でも飲んで下さいな」 
「ホントにもう気を付けてくださいよー…あれ?」 
「?どうかしましたか?」 
「…………あの、安西先生、一つ、聞いても…いいですか?」 
「ええ」 
「一体このお茶の中に沈んでいる、釣り針は…」 
「…入ってましたか?」 
「十個ほど」 
「あ…本当ですねえ。…すみません、ついうっかり」 
「もういいよ!もううっかりの演技は止めて素直にぶっ殺したいって言えよ!!」 
「いえいえ、今回ばかりはそんなつもりではないのです。おかしいですねぇ〜?」 
「うっそくさぁ〜…」 
「本当ですったら。まったくもう、高屋敷君は人を信じる心が足りませんよ?この人非人、地獄への片道切符を買いませんか?地獄の旅路は楽しくありませんからマゾヒストの高屋敷君にはぴったりですねえ、さあ死になさいな今すぐに」 
「あのねセンセ、お言葉返しちゃいますけど、人に信じてもらうにはそれなりの態度が必要なんですよー?」 
「しているつもりですけれど?」 
「それで?!」 
「君が悪いのですよ高屋敷君。そんなにも殺して下さいオーラを放っているから、私の手もこうついつい首を絞めてしまうんですよねえ」 
「あぎゃあああああ!?!離っ!離してくださぐええぇぇ!!」 
「おやおや、またやってしまいましたねぇ〜」 
「げほ、がはっ…ゴホ……っうわああーん!ヒドいヒドい!安西先生最悪!!非道い!!」 
「ラムネあげるから許して下さいな?はいどうぞ」 
「ボタン電池だ!!」 
「あれ?…えー…っと、じゃあ飴でも…」 
「ドグマチールだ!!」 
「では水飴を」 
「濃硫酸だ!!」 
「ポッキーを…」 
「縫い針だ!!どうやったら間違えんの?!」 
「いやあもう本当先生うっかりしっぱなしです。それじゃあ私の愛を☆」 
「殺意だー!!」 
 
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